以前の記事で、オーストリアの在留許可の申請に必要な健康保険の要件を満たすために、Östereiche Gesundheitkasse(ÖGK)の健康保険に加入する方法を紹介しました。
オーストリアの健康保険の加入方法(ÖGK)
オーストリアのÖsterreichische Gesundheitskasse(ÖGK)の学生保険に....
今回の記事では、家族の筆頭者がÖGKの健康保険に加入した後、配偶者や子供などの健康保険に加入する方法について説明します。ただし、保険会社によって要件や手続きが異なる場合があるためご注意ください。
単身でオーストリアへ滞在している場合は、先程の記事に記載の手続きは必要ないため、この記事を読む必要はありません。
必要な書類
扶養家族を加入させるには、以下の書類が必要です。
- 保険者のe-cardまたは保険加入証およびID(パスポートなど)
- 扶養家族の在留許可(Residence Permit)
- 申請書
- ÖGK公式サイトのこちらのURLからダウンロード可能です。
- ÖGKの申請窓口でも貰うことができます。その場合は、書類を貰うために1回、記入した書類を提出するために1回と、合計2度待たないといけないです。そのため、事前に記入していくと待ち時間が大幅に短縮できます。
- 婚姻証明書(ドイツ語)
1. 扶養家族の在留許可
申請するために、扶養家族の在留許可が必要であることに注意してください。
つまり、自分の扶養家族をÖGKの健康保険に加入させるためには、被保険者の在留許可を取得していなければならないということです。ですが、そもそも在留許可を取得するためには健康保険に加入していなければならず、鶏卵問題のように感じられます。
ÖGK担当者によると、ÖGKの健康保険に家族を加入させるためには、まず別の健康保険に扶養家族を加入して在留許可を申請して、在留許可が取得した後にÖGKの健康保険に扶養家族として追加しなければならないそうです。または「在留許可を申請した」と明示的にわかるような書類を提示することによって代替できるそうです。申請のためだけにわざわざ保険に入る必要性はないので、保険証がないまま先に在留許可を提出して「在留許可を申請した」証明書を手に入れました。
(不足書類がありましたが)在留許可を提出するとその日に、申請した旨を証明する証明書をいただくことができました(センシティブな情報が多いのでここでは掲載を控えさせていただきます)。また、「証明書を出してください」と依頼してこの書類をもらったわけではないので、申請をすると皆がもらえるものなのではないかと思います。心配であれば、在留許可を申請するときに担当者に直接聞いてみてください。
その証明書が在留許可を代わりとなって、保険に申し込むことができます。
2. 婚姻証明書(ドイツ語)
実は日本には「婚姻証明書」と呼ばれる証明書はなく、かつ、日本では各種証明書は日本語でしか発行されません。しかし、オーストリアでは、婚姻関係を証明する書類としてドイツ語で記載された婚姻証明書が求められることが多いです。
このようなニーズに対応するためか、在ウィーン日本大使館ではドイツ語の婚姻証明書を発行することができます。大使館に予約を取って申請しに行って、次の日に発行していただきました。詳細は在ウィーン日本大使館の公式ホームページをご覧ください。
事務所に行って保険を提出
予約が必要ではないため、直接ÖGKのÖGKの本社と思われるWienerbergの事務所に向かいました。
流れは以下の記事で紹介されているのでご覧ください。
オーストリアの健康保険の加入方法(ÖGK)
オーストリアのÖsterreichische Gesundheitskasse(ÖGK)の学生保険に....
Wienerbergでは、扶養家族のための保険を申し込むにはAの窓口に行きます。
申請を終えると、次の日から有効な保険加入証が貰えます。そこに保険番号が記載されてあり、保険証であるe-cardを取得するまでは、その番号を病院に伝えることによって診察を受けることができます。
このように、いろいろ大変なのですが、在留許可を書類不足のまま出すことによって、別途保険を契約することなく、扶養家族を健康保険に加入させることができます。