ウィーンからドイツ・ミュンヘンまで、高速鉄道で4時間半程度で行くことができます。ÖBBにもありますが、WESTBahnでも直行便があり、利便性が高いです。
ミュンヘンから世界的人気を誇るノイシュバンシュタイン城まで行く観光ルートも人気です。せっかくウィーンにいるのなら、ヨーロッパの大国・ドイツへ足を運んでみてはいかがでしょうか。
発着場所
WESTbahnより少し値段が高いÖBBの路線とは違い、ウィーン中央駅(Wien Hauptbahnhof)に発着していません。少しマイナーな、ウィーン西駅(Wien Westbahnhof)またはウィーンのかなり西側に位置するウィーン・ヒュッテルドルフ駅(Wien Hütteldorf)から発着しています。
観光や生活でも、ウィーン・ヒュッテルドルフ駅に行くことはないでしょう。そのため、以下のウィーン西駅で発着することになると思います。
なお、治安が良いと言われるウィーンですがウィーン西駅は、他の場所に比べて比較的治安が悪いと言われています。夜遅くは若者が溜まっていたり、アルコール依存症の方が良く泥酔しているのを見ます。夜遅くにウィーン西駅の周りを歩き回らないほうがいいです。夜遅くにミュンヘンから帰って来る場合は、少し移動して夜ご飯などを取るほうがいいのではないかと個人的には思います。
チケットの取り方
いざチケットを取ってみます。チケットは公式サイトで買います。
なお、WESTBahnに限らず、ヨーロッパの鉄道チケットは、基本的に「往復券」という概念がないので、往復する場合は、片道券を2枚購入します。
1. 行き先・日時を指定
公式サイトのトップページで、出発駅・行き先・日時を指定します。
ウィーン西駅(Wien Westbahnhof)からミュンヘン中央駅(München Hbf)に向かいます。ちなみに、始発は6頃、終電は19時頃で、終電が比較的早めです。
少し話が逸れてしまいますが、Westbahnに限らずスイスやドイツなどドイツ語では中央駅(Hauptbahnhof)をHbfと省略していることを散見します。ぜひ覚えておくといいでしょう。「Hauptbahnhof」と検索してもヒットしないサイトが多いです。
2. 便・クラスの選択
就航している便があれば、以下のように便が表示されます。毎日就航しているので何かしら便が表示されます。
各便で、3つのクラスが用意されています。基本的に、座席の広さ以外大差ないです。しかし、上のクラスになればなるほど静かであることが多く、Westbahnに限らず、低いクラスでは他のクラスに比べて、若者が大声でしゃべっていたり、スピーカーで音を出している人がいたり、赤ちゃんを連れた家族連れが相対的には多いです。
4時間以上の長旅なので、快適性を取るならコンフォートクラスもおすすめです。
2.1 スタンダートクラス
以下のような座席です。一般的な日本人体型であれば十分なほどスペースはあります。
なお、各座席に230Vのコンセント・テーブルが完備されており、無料Wi-Fiも使えます。
出発の3時間前までなら、座席変更はできます。
2.2 コンフォートクラス
スタンダートクラスに比べて、足がもう少し伸ばせるように、前の座席との距離が少し増えているみたいです。
あとは、すべてスタンダートクラスと同じです。なので、座席ごとの横幅は変わらないので、横にゆったり座りたい場合は次のファーストクラスをおすすめします。
2.3 ファーストクラス
座席がさらに広く、ビスケットなどが配布されるみたいです。
座席は最も広いです。あとは、すべてスタンダートクラスと同じです。
3. プランの選択
クラスを選択すると、以下のプランが提供されています。
大きな違いはキャンセルできるかできないかです。flexpreisは、前日までキャンセルをすることができる一方、superpreiseはキャンセル料金が取られてしまいます。
この日に必ず行く、と決めている場合はsuperpreiseのほうが値段は半額程度に抑えられます。
なおÖBBと違い、座席指定料金は含まれています。
4. 決済
先程のプランを決めたら、以下のように買い物カゴに入ります。
「Continue」を選択して、決済を行います。会員登録をしない場合は、「Continue as guest(ゲストとして購入)」を選択すると会員登録せずに済みます。
5. 購入完了
購入ができると、以下の画面が表示されます。
この画面から、PDF・各種パスをダウンロードすることができます。それらを車掌に提示してください。
メールでもチケットが送付されています。
このメールからもチケットをダウンロードすることができます。Apple WalletやGoogle Walletにも、カードが追加できるため非常に利便席が高いです。
チケットはオフライン状態でも出せるようにしよう
ドイツ・オーストリア国境付近で、通信が全く繋がらなくなりました。また、ドイツに入ってからも山間部では通信ができなかったです。
私はチケットをApple Walletに入れていたので通信がなくてもチケットのチェックに対応できました。PDFを保存するなど、チケットをオフライン状態でも出せるように準備しておきましょう。